透析の食事のポイント
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透析療法時の食事は「栄養」と「水分」の2つに気を付ける
透析治療状態の人の食事はどうすればいいのでしょうか。答えは「栄養」と「水分」の2つに気を付けて食事を考えることです。
もくじ(クリックで該当のタイトル記事へジャンプします)
透析時 食事の栄養
透析治療の進行ステージはG5です。目安の栄養素(/日)4つを下記に抜粋しています。各栄養素の摂取量に気を付けて食べましょう。
1.塩分は3g〜6g未満/日 になるようにする。
2.たんぱく質は体重1sあたり0.6〜0.8g/日 に。
3.カリウムは1,500mg未満になるようにする。
4.必要なエネルギーは自分の身長から計算
計算式はこちら→(自分の身長m×自分の身長m×22)×30kcal〜35kca=適正な一日カロリー量
例1)身長が160センチの場合の適正カロリー量
1.6×1.6×22×25〜30=1408kcal〜1689kcal
例2)身長が170センチの場合の適正カロリー量
1.7×1.7×22×25〜30=1589kcal〜1907kcal
透析療法時の水分摂取
水分を摂りすぎないように気を付けて食事をとりましょう。透析治療を継続する時に、注意しなければならないのは、摂取する水分量です。なぜなら、透析で安全に除去できる水分量はおおよそ1500〜2000mlだからです。1回分の透析で取り除けなかった水分は、そのまま血管や心臓に負担となってしまいます。
「水分摂取は極力少なくする」というのが基本となります。
・どのくらいの飲水量が目安?
透析を受けている場合、目標として1日500〜600ccを目標に口にする水分を調整しましょう。
この水分とは、水はもちろんお茶、ジュース、コーヒー、お酒も含みます。
なお、透析治療を受けている場合、最新の検査結果や週の透析の回数等 によって適宜摂取する水分のコントロールを するのが身体の健康に望ましいです。正確で適切な水分摂取の目安は医師に相談しましょう。
水分を摂りすぎないようにするために、塩分をいかにコントロールできるかが、非常に重要です。
簡単に言うと、塩分を抑えることができたら、自然と摂取水分量はおさえやすくなります。
塩分を摂ると、血液の浸透圧が上がります。人間の体は、血液中の塩分濃度(浸透圧)を適切にしようとする働きがあります。「もっと血液の浸透圧を下げなければならない。水分摂取せよ!」と脳から指令が出てしまい、結果のどが渇きやすくなってしまうのです。
水の飲み過ぎは、ひどいと心不全を引き起こす原因となるので注意が必要です。
・水分制限が辛い、何か緩和する方法や工夫は?
氷を口の中でなめてみる。長い間、口の中に水分を感じることができるため、水分への欲求を緩和しやすい。(1個25cc程度)
お茶、コーヒーなどをホット(熱い状態)ですするようにして飲む。冷たい状態よりは少量で満足感を促しやすい
飲む容器を小さくする。継ぎ過ぎないようになるため、水分量の制限をしやすくなる。
・塩分制限にも何か料理や食べる工夫はできる?
香辛料をうまくきかせる。胡椒、カレー粉、唐辛子、ごま等を料理に積極的に使う。
酸味をきかせる。レモン、酢、すだち、ゆずなど
香りや風味のある食材を活用した料理にする。シソ、葱、ショウガ、にんにくなど
初めから味付けせず、食べる際に調味料を付けて食べる。または直接舌に調味料が付くように工夫して食べる。
外食時には定食を選ぶ。一品ものは一部だけ残したりができなく、塩分量が多い傾向があるため。
参考:塩分の多い外食ランキング
「どういった食事が透析にいいのか」「透析のレシピはあるか」
上記のように1日の栄養素と水分を把握したうえで、具体的な腎臓病の透析レシピを調べたい、今日の献立を探しているという方は下記をご参考ください。腎臓病の食事の基本とレシピのまとめページ
腎臓病食のレシピ投稿サイト「腎コミ」数百ほどレシピ投稿があります。
・腎臓病のステージごとの気を付ける栄養素や数値の目安まとめ
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