腎臓病のリスクが高まる要素(危険因子)
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腎臓病のリスクが高まる要素
腎臓の機能が低下する危険性が高まる・悪化する要素は、大きく分けると5つあります。リスク要因となる身体の状態をできるだけ避けるように、生活習慣を改善するようにしたいものです。
ここでは、腎臓病リスクが上がる危険因子について説明したいと思います。
1、内臓脂肪型肥満
内臓脂肪型の肥満傾向がある人は、腎臓の働きが低くなる可能性があります。内臓脂肪型肥満とは、太り過ぎのタイプの一つです。男性に多く、腸管など内臓周りに脂肪が付く肥満タイプです。
いわゆるポッコリお腹・リンゴ型にお腹が出っ張った太り方をしている方は注意が必要となります。
2、 高血圧
高血圧は、腎臓の働きを大きく低下させる危険性があります。また高血圧となっている期間が長いと、腎臓の糸球体(毛細血管)へ圧力がずっとかかることになり、動脈硬化を引き起こします。この病気を「腎硬化症」といいます。
高血圧症の人の、約30%に何らかの腎障害が隠れているといわれています。
高い血圧は、糸球体を壊し、残った健全な糸球体へより大きな負荷がかかるようになります。腎機能が低下すると体内の塩分量を調整しようと、さらに大きな負荷がかかります。
こうして負のスパイラル(悪循環)で、さらに腎機能が低下してしまうのです。
3、脂質代謝異常
血液の中の脂質が適正な範囲に無い状態のことを、脂質代謝異常と言います。(脂質異常症という病気)摂取するエネルギー量が多すぎたり、動物性脂肪を多く含む食べ物を取り過ぎる生活を続けると、血中の脂質バランスが崩れます。
バランスが崩れると、動脈硬化の引き金となり、腎臓の働きが低下する原因となります。
4、高血糖
血液中にブドウ糖が多い高血糖のまま、食生活を改善しなかった場合、糖尿病となります。約10年ほどで糖尿病によって、「糖尿性腎症」という腎臓病となります。
高血糖によって、血管が傷つきやすくなることで、血管が詰まりやすくなります。
特に毛細血管は影響を受けやすいため、高血糖を改善することは、腎臓機能の低下を防ぐことにつながるのです。
5、その他の知られるリスク要因
・喫煙、タバコの習慣煙草は癌になりやすくなると同時に、慢性腎臓病・心筋梗塞等のリスク要因となる可能性が高いと言われています。
喫煙者と非喫煙者との比較では、およそ2倍以上末期腎不全となる確率が高いとされています。
・高尿酸血症
血中の尿酸値が7.0r/dlを超えると、高尿酸血症という病気です。
そもそも尿酸とは、プリン体を身体で分解するときに、最終的にできる物質のことです。
普段は血液に溶けて尿から排出していますが、尿酸の濃度が高すぎて飽和すると、しだいに溜まりやすくなります。
そして最後には、結晶化してしまいます。この結晶化した尿酸を白血球が攻撃しておこる炎症を「痛風」といいます。
この尖っている結晶化した尿酸は腎臓にも蓄積し、尿細管などを傷つけます。これが慢性間質性腎炎という病気です。
まとめると、身体に悪い生活習慣を続けると、腎臓病となるリスクがどんどん高まっていくため、 規則正しい生活と、食習慣、運動習慣に気を付ける必要があるといえそうです。
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