腎臓に良い食べ物・食習慣

腎臓病に良い食べ物って?



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腎臓病に良い食べ物の基本

腎臓がどのくらい弱っているかによって、食べて良い食べ物や気を付ける食べ物は変わってきます。

食べる量に気を付ける主な栄養は4つ。食塩・カロリー・タンパク質・カリウムです。

慢性腎臓病の進行度合い(ステージ)に合わせて、 この4つを適正にとれるようにバランスよく食べ物を取るのが、本当に腎臓に良い食べ物ということになります。


■食塩量の多い食べ物や食事に注意

カップラーメンを食べている男性 腎臓病がどのくらいの進行度(ステージ)でも、食塩量の多い食べ物には注意が必要です。

例えば、カップラーメン、梅干し、漬物、塩辛、醤油、味噌、たらこ、ハムなどの塩気が多いものは注意しましょう。

料理ですと、ラーメン・そば等に特に多い傾向があります。外食は全体的に塩分量が多くなりがちですので、極力控えたほうが良いですね。

腎臓病のステージ別の目安食塩量
・初期ステージ(G1〜G2)
1日あたりの食塩量の目安は10g未満となります。高血圧の方は1日6g未満が目安です。

・中期〜後期ステージ(G3a〜G5)
1日あたりの食塩量の目安は1日3g以上6g未満が目安です。

※腎臓病のステージの詳細については、こちらの慢性腎臓病のステージまとめ表をご参考ください。

※外食を取らないといけない場合に。避けたい塩分の多いメニューランキング


■たんぱく質の摂取量を適正に保つ

スライスされたハム たんぱく質の取り過ぎは、腎臓の糸球体という部分に負荷を与えます。

たんぱく質が多く、取り過ぎに注意する食べ物や食品としては、肉類、魚類、卵類、豆腐などの大豆食品などです。

特にタンパク質の多い食品としては、上記の中でも、さらに水分を飛ばしているような保存食品、シラス干し、イワシの丸干し、するめ、ふかひれ、鰹節、ビーフジャーキー、などは、量を食べるとかなりのタンパク質摂取量となってしまうので注意しましょう。

・初期ステージ(G1〜G2)
たんぱく尿が日あたり0.5g未満の場合は、タンパク質の摂取量に制限はありません。
たんぱく尿が日あたり0.5g以上の場合、一日に自分の体重1キロあたり0.6〜0.8gを目安にタンパク質をとりましょう。
※たんぱく尿は健康診断の項目では尿検査の蛋白定性などの項目にあたります。この項目で陽性だった場合は、再検査もしくは 経過観察し、腎臓が弱りはじめていないかに注意しましょう。

・中期〜後期ステージ(G3a〜G5)
一日に自分の体重1キロあたり0.6〜0.8gのタンパク質摂取が目安です。

ちなみに、通常の平均的な20歳以上日本人男性の一日当たりのタンパク質摂取量は、 75グラム〜80グラムです。女性は、60〜65gほどとなりますので、おおよそ20%前後少ないたんぱく質の量を 取るのが腎臓に良いですね。


■カロリー・エネルギー摂取量を適正に保つ

カロリーの取り過ぎを気にするサラリーマンの画像 カロリーは取り過ぎても、少なすぎても腎臓に負担がかかりやすく、良くありません。

エネルギーが少なすぎる場合、人間の体は自らのタンパク質を分解してエネルギーを確保しようとします。

当然、その分解の過程の中で腎臓で老廃物を処理しようとするので、結局タンパク質を摂取していることと同じになってしまうからです。

・そもそも自分の適正なカロリー摂取量っていくつ?
身長によって異なりますので、標準体重より計算します。
そんなに複雑な計算ではないので安心してください。計算機があると計算に便利なので用意してみてください。

【適正なカロリー量=標準体重×25kcal〜30kca】

この計算式で、適正なカロリー量が出ます。では、自分の標準体重の求め方ですが、身長が分かれば計算できます。

標準体重を求めるには、自分の身長を2回かけて22を掛け算しましょう。

【標準体重=自分の身長(m)×自分の身長(m)×22】

まとめると・・・
【適正なカロリー量=自分の身長(m)×自分の身長(m)×22×25kcal〜30kca】
となります。

例1)身長が160センチの場合の適正カロリー量
1.6×1.6×22×25〜30=1408kcal〜1689kcal

例2)身長が170センチの場合の適正カロリー量
1.7×1.7×22×25〜30=1589kcal〜1907kcal


ちなみにこの22という数字の意味は、生活習慣病(糖尿病、高血圧、肥満)など様々な病気の発症率が低いとされている体重の指標となります。

摂取カロリーだけが目安の適正なカロリーまで届かない場合、カロリー調整しやすい食べ物は、糖分や脂肪分を含む食べ物です。

例えば、飴やオリーブオイルやキャノーラ油などを使った料理、ドレッシングを活用しましょう。

なお、腎臓病用に成分調整した、粉あめ(料理などにも使用可能)などの低淡白のエネルギー補給食品を販売しているところもあるようなので、利用するのも良いと思います。

(参考)カロリーの取り過ぎ・食習慣による肥満が腎臓病の大敵>腎臓に良くない食生活

■カリウム摂取量に気をつける

もやしの画像 ・初期ステージ(G1〜G2)
G1とG2などの初期のステージ進行度の方は、ほぼカリウム摂取量を気にする必要はありません。初期段階でカリウム値が高くなることは稀です。

・中期ステージ(G3a、G3b)
1日に2000r未満になるようにカリウムを制限しましょう。このステージ以降症状が進行すると、カリウムの排出が行われにくいです。カリウムを多く含む食べ物や食事をしすぎると、血中のカリウム濃度が上昇してしまいます。

血液中のカリウム濃度が高まり、人体に異常が起こる症状を高カリウム血症といいます。

※カリウムは人体に必要なミネラルですが、体内に取り込みすぎると当然危険です。通常は、不要となった分を腎臓など経て尿として排出してバランスをとっています。それが腎臓が弱っていると、うまく排出ができなくなるのです。

カリウムを多く含む食べ物、特に野菜や果物、芋類、豆類などは摂取量に気をつける必要があります。

後期ステージ(G4、G5)
1日に1500r未満になるようにカリウムの摂取量に気をつけましょう。

生野菜や芋類などのカリウム含有量の高い食べ物の摂取量に注意を払ってください。また、素材をよく刻んで茹でこぼすー一度たくさんの湯で茹でて、茹で汁は捨てるーことで、カリウム量を減らすことができます。

茹でこぼした際のカリウム除去率は、食材によって大きくことなりますが、5%から40%程度の除去率があります。

また、水にさらすこともカリウムを減らす上で重要です。

カリウム含有量の多い野菜類で比較的カリウム量が少ない食べ物としては、カイワレ大根(100gあたり生で100rほど)、またもやし(100gあたり生で160rほど)です。

また、野菜ですと低カリウムレタス という、100グラム当たり69rしかカリウムが含まれていない野菜も販売されているようなので、カリウム調整のため、うまく活用すると良いかと思います。

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