睡眠不足と睡眠障害は腎臓病進行を早める!リスク因子
スポンサーリンク
もくじ
睡眠不足は腎臓病を進行させる
結論から言うと、「睡眠不足」や「睡眠障害」(長時間寝すぎるなど)は健常者やすでに慢性腎臓病を患っている人に悪い影響を与えます。健常者は慢性腎臓病(CKD)リスクが高まり、慢性腎臓病の各ステージにいる人もステージ進行を早めてしまいます。言い換えると透析リスクが高まる可能性があります。
※大阪大学キャンパスライフ健康支援センター講師の山本陵平さんなどの研究により
すでに腎臓病の患者は睡眠時間が約7時間、約5時間以下(短い睡眠)、約8時間を超える長時間睡眠と比べて透析導入リスクが下記のようになりました。
【透析導入リスク】
睡眠約7時間(基準 1.0倍)
睡眠約5時間以下(透析リスク2.1倍)
睡眠約8時間以上(透析リスク1.5倍)
なんと、短時間しか睡眠を取らない慢性腎臓病の方は、適切な睡眠時間の慢性腎臓病の方と比べ透析になる可能性がおよそ2倍も高いという結果です。
メカニズムの考察
なぜ睡眠と腎臓病の進行が関係あるかの理由や詳細メカニズムについては、厳密には分かっていないようです。ただ、最近の様々な研究で分かってきていることは、睡眠が適切でないことが腎臓病のリスクを高めること、また、腎臓病自体が「睡眠障害」を引き起こす原因にもなっているらしいことの2点です。腎臓病が体内時計を狂わす要因になっていることはマウス等の研究で示唆されています。※注意 これは個人的な見解ですが、今回のパターンは ある事象の「相関性」と「因果関係」の誤謬ではないと思われます。つまり、不適切な睡眠と腎臓病の関係は、負のスパイラルのパターンでどちらも悪化させる要因となりうるということです
例)
A 睡眠が適切でない人 →腎臓病リスクが高まる
B 腎臓病になった人 →睡眠が不適切になるリスクが高まる
C Aの人が腎臓病となり、さらに睡眠障害が助長される
D Bの人が睡眠が不適切になり、腎臓病が悪化する
・・・・
一つ言えることは、「睡眠」は人間にとって、体を修復したり健全に維持するための大事な「休息」であるということです。
腎臓病に関しては、特に短時間睡眠などの不適切な睡眠がより悪い影響を与えやすいということだと言えると思います。
適切な睡眠を取ろう
どのステージにいる方も、睡眠を適切に取ること(約7時間程度が目安)が腎臓病に良いことが分かってきています。生活習慣として、夜にスマホやテレビなどを見過ぎて夜型の生活になってしまったり、自身で改善できる部分については出来る限り、規則正しい生活と適切な睡眠を取るように心がけましょう!スポンサーリンク
>>腎臓に良い食べ物と食習慣サイトトップ
>>もっと腎臓病について調べるサイトマップ