慢性糸球体腎炎の食べ物による治療

腎臓に良い食べ物・食習慣


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慢性糸球体腎炎の食べ物による治療

基本は減塩、たんぱく質の摂取管理、適正エネルギー、この3つ

【腎機能がどの程度低下しているのかにより、制限が変化する】
日本では、慢性糸球体腎炎の原因でもっとも多いのはIgA腎症です。IgA腎症では約50%の患者に腎機能低下が進み、腎不全へ悪化する場合も多いです。

通常、たんぱく尿が多い場合、高血圧を合併している場合に腎機能低下の進行が早まります。 慢性糸球体腎炎の食べ物による治療は、減塩・たんぱく質の摂取コントロール・エネルギー(カロリー)管理です。
ただし、残った腎機能(糸球体濾過量)によって制限の程度が違いますので、医師や管理栄養士と十分に相談する必要があります。

【腎機能が著しく低下した場合にタンパク質制限が必要】
たんぱく質の制限をする腎機能低下が軽度(糸球体濾過量日/分以上)であり、尿たんぱくが少なく(0.5g/日以下)、 進行がほとんど見られないような場合は、1日7g程度の塩分コントロールだけを実施します。

食塩摂取の管理は、健常者にも推奨されているのと同量です。たんぱく質を厳しく管理する必要はありません。
ただし、たんぱく質のとりすぎは腎臓にとって好ましくありません。肉や卵を多量に食べるような生活は控えるのが望ましいです。
食品成分表を手元に置き、1日にどれぐらいのたんぱく質をとっているのか計算してみると、自然に摂取たんぱく質の量の見当がつくようになります。

また、腎機能の低下は軽度でも、むくみや血圧の上昇が認められるような場合は、もっとナトリウムの摂取を減らすことを考える必要があります。

糸球体濾過量が、低下し、症状の進行が認められる場合は、たんぱく質例限が加わります。 糸球体濾過量の値だけでなく、尿たんぱくの排泄量によってもたんぱく質コントロールの基準は異なってきますので、医師や栄養士の指示に従ってください。

低たんぱく食にした場合は、炭水化物や脂質を増加させ、カロリー不足にならないように注意します。低たんぱく・高エネルギーの治療用特殊食品も検討が必要です。 カリウム、リンのなどの摂取量は骨機能によって調整します。

【肥満改善により、血圧が安定してくる効果がある】
慢性糸球体腎炎の進行を遅延させるためには、血圧管理が重要になります。減塩をすることに加えて、 肥満気味の方はは太るのを出来るだけ避けましょう。体重減少すると、血圧も下がってきます。

1日に必要なエネルギー量は、性別や年齢、活動強度などで異なります。 こちらも主治医や専門医に相談するようにしましょう。





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