腎臓検査の相談をしているイラスト

腎臓の働きを検査する方法まとめ



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腎臓が弱っていないかの主な腎臓検査方法3つ

腎臓の老廃物の濾過量そのものを調べたり、推定する検査方法をまとめています。

1,クレアチニンクリアランス
腎臓が1分間でどれだけの血液から老廃物を取り除けているかを詳細に調べる検査です。
>クレアチニンの検査

2,推算糸球体濾過量(eGFR)
慢性的に腎臓が弱っているかを診断するのに、3つの値からしっかり濾過できているかを計算式から推定します。三つの値というのは、血液中の老廃物の値(血清クレアチニン)、年齢、性別です。計算式によって求めますが、難しい計算なので通常は表を見て調べます。

3,イヌリンクリアランス
腎臓に影響が少ない物質の「イヌリン」を使って、精密な腎臓の濾過量を調べる検査方法です。
ただし、検査が複雑なので日常の検査ではあまり実施されていません。

血液検査で腎臓が弱っていると出てくる異常

腎臓検査の相談をしているイラスト 腎臓が弱ってくると、血液検査でも異常が出てくることがあります。

【血中の値が高くなる異常】
尿酸値が高い
腎臓の働きが低下すると、血液中の尿酸が高い値を示します。尿酸というのは、簡単にいうと肝臓で細胞(主に摂取したプリン体等)を分解したときにできる老廃物の一種です。尿酸値が高いことが原因で血液中に結晶ができ、腎臓病や痛風等を引き起こすケースがあります。

ナトリウム、カリウム、クロール、リンの血中の値が高い
腎臓が濾過等で適正にコントロールできていた物質の値が高くなってきます。主にナトリウム(Na)、カリウム(K)、クロール(Cl)、リン(P)の値が高くなっていきます。

副甲状腺ホルモンの値が高い
カルシウムやリンの分解にかかわっているホルモンである副甲状腺ホルモンの値が高くなります。

【血中の値が低くなる異常】
カルシウムの値が低い
腎臓が弱ってくると、ビタミンDがうまく活性化しなくなります。そうすると、腸からのカルシウムの吸収効率が下がり、血中のカルシウム値が下がることになります。

ヘモグロビン、ヘマトクリット値が下がる
腎臓は老廃物を濾過するだけでなく、身体の血液を作るのに必要となる大切なホルモンを分泌しています。 >参考:腎臓の基本 腎臓の機能4 血液を作る指示を出す

腎臓の機能が低くなってくると、簡単にいうと血液のヘモグロビンがあまり作られなくなってしまいます。そのため、ヘモグロビンや血中にどのくらいの割合で赤血球があるか=ヘマトクリット値が下がる検査結果が出ることになります。

【血中のバランスが悪くなる異常】
血液が酸性に偏る
腎臓から酸の排出が難しくなり血液が酸性になります。

腎臓の働きの検査項目と基準値のまとめ表

検査項目と基準値(適正値)に絞って表にしました。腎臓が弱っているかどうかの参考にどうぞ。

検査項目 基準値
推算糸球体濾過量 (eGFR) 90 (ml/分/1.73m2)以上
クレアチニンクリアランス 90-120 (ml/分)
クレアチニン 男性 0.6-1.1 (mg/dl) 女性 0.4-0.8 (mg/dl)
総たんぱく 6.9-8.4 (g/dl)
アルブミン 3.9-5.2 (g/dl)
尿素窒素(BUN) 8-21 (mg/dl)
尿酸 2.5-7.0 (mg/dl)
ナトリウム (Na) 139-146 (mEq/l)
カリウム (K) 3.7-4.8 (mEq/l)
クロール (CI) 101-109 (mEq/l)
カルシウム (Ca) 8.7-10.1 (mg/dl)
リン (P) 2.8-4.6 (mg/dl)
白血球 3200-7900(個/μl)
赤血球 男性 4.00-5.66 (x10の6乗個/μl) 女性 3.70-5.07 (x10の6乗個/μl)
ヘモグロビン (Hb) 男性 13.0-17.0 (g/dl) 女性 11.3-15.0 (g/dl)
ヘマトクリット (Ht) 男性 38.2-50.8 (%) 女性 34.0-46.3 (%)
血小板 男性 141-327 (x10の3乗個/μl) 女性 155-350 (x10の3乗個/μl)
血液ガス分析(アシドーシスの程度を見る検査) pH HCO3 ABE 7.38-7.42 22-28 (mmol/l) -2.3 - +3.0 (mmol/l)
副甲状腺ホルモン (PTH)/インタクトPTH 15-65 (pg/ml)
一般的な検査であるクレアチニン、クレアチニンクリアランスについて
>クレアチニンの検査



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