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腎臓病になるとどうなる?



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腎臓病が進行すると起こる症状、死亡の危険性

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が弱る初期では、自覚症状がありません。そのため、腎臓が弱っていることに気付きにくいんです。

徐々に腎臓の動きが悪くなってくるにしたがって、息が切れる、むくみなどの症状が出てくるようになります。

合わせて、腎臓と直接関連しないような、心血管疾患なども出てきます。(合併する)

また、心不全(しんふぜん)、狭心症(きょうしんしょう)、心筋梗塞(しんきんこうそく)などの心臓の病気と、腎臓病が一緒になって進行するため、心腎連関(しんじんれんかん)と呼ばれています。

慢性腎臓病(CKD)では、心臓血管系の病気は重症化、死に直結しやすく、腎臓病 死亡の主な原因になることがあります。

腎機能の低下に伴い、末期腎不全・合併した心血管疾患が進行していきます。

                                       

尿毒症と末期腎不全

人工透析のイメージ画像 腎臓の働きが15%未満のG5という最後のステージまで腎臓病が進行すると、体内の老廃物をしっかり排出できない状態となります。

そのため、有害な物質が体内から排出されずにたまり、尿毒症(にょうどくしょう)の症状が出てくるようになります。

腎不全 透析しないとどうなる?
下記のような尿毒症(にょうどくしょう)の症状が出てきたら、末期腎不全です。腎臓がほぼ機能していない状態となります。一度、末期腎不全になると、腎機能の回復は不可能です。

腎不全を透析治療(下記に記載)せず放置した場合、どうなるのでしょうか。結論、尿毒症となり、非常に苦しい思いをした後に、こん睡状態となり、死に至ります。

尿毒症の症状

症状:けいれん、嘔吐、頭が痛くなる、目が見えにくくなる(視力障害)、吐き気、下痢(げり)、貧血、食欲がなくなる、意欲低下、むくみ、倦怠感、心不全、呼吸困難(息苦しい)、神経症状、血圧上昇、だるい、尿がほぼでなくなる、咳<など

なお、尿毒症の状態を放置するといずれは、こん睡となり、命に関わり死亡の危険性、死亡率が高まります。尿毒症を放置すると、数日で非常に危険な状態となることは言うまでもありません。

腎臓病もかなり進行しており、透析療法等の何も治療を行わなかった場合、長くても数か月程度生存できるかどうかです。治療なしでの尿毒症の生存率はゼロと言えます。

                                       

人工透析

人工透析のイメージ画像 末期腎不全になると、人工透析(じんこうとうせき)-正式名称は血液透析療法-という血液中の老廃物を定期的に除去する治療が必要となります。

透析療法を行うと、吐き気や嘔吐、倦怠感などの症状が改善され、透析療法を継続するうちは、日常生活が送れるようになります。

ただし、血液透析では、一週間に3回、しかも1回あたり4〜5時間の治療を継続しておこなければなりません。

また、腎臓の働き【腎臓の基本と働き参照】をカバー(代替)できるわけではありません。透析療法で出来ることは、大きく3つです。

1.血中の老廃物(尿毒症の原因物質、尿素窒素、クレアチニン等)を取り除くこと
2.身体の水分量を適正にすること
3.酸性に傾いた血液を改善すること

このように、腎臓病の末期では、日常生活でも、甚大な時間を使って透析を行う面倒な負担がかかり、しかも根本的には治療はできないです。

また、放置すると最悪、腎臓病が原因で死亡すること考えられます。 できるだけ初期の段階で防ぐことや、腎臓病の症状の進行を食い止めることが大切かということが理解頂けたかと思います。



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